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2024ピースサイクル

 

2023年9月15日金曜日

東海村~女川 (8/18~8/23)写真報告


東海村~女川 (8/18~8/23)報告―

 

【いわき~仙台~女川~石巻】819日(土)~22日(月)

いわきを出発した自転車隊は、豪雨に会い、1台の自転車の旗を取り付けていた金具がずれ、フレームを損傷。結局、橋本さんが単独走行になりました。桜井さんは急遽、郡山からJRで仙台に向かい、20日に開催された原発構内での被ばく労働で白血病を発症し労災認定を受け、現在、東電の責任を追及する裁判を行っている「あらかぶさんのお話を聞く会」に参加することになりました。この集まりはピースサイクルを期に仙台の全労協や市民団体(みやぎ脱原発風の会)の協力で開催されましたが、茨城大津漁港の方も参加。漁協で放射能データの改ざんが発覚。告発した記事が週刊誌などで報道されるも、2年前に解雇され、現在闘っていることが報告されました。

集会終了時には、千葉から破損した自転車の台車をその日のうちに持ってきてくれるという一報が届き、支援に感謝、感謝でした。

21日は午前9時に東北電力本店申し入れ行動を行いました。前日の集会に参加したFridays For Future sendai(未来のための金曜日)の20代の若者も本店行動に参加。東北電力は、本店前でのドラム缶アピールを嫌い、自転車を駐輪場に留め置くことや、椅子も机もないビル内の小部屋での要請書の受け取りを画策。私たちは女川2号機の再稼働の問題点を5項目の要請を本店に提出しました。

その後、猛暑の中、みやぎ金曜行動の西さん、青森の竹浪さん、首都圏から橋本さん、櫻井さんの4台の自転車とサポートカーで仙台を出発。途中、大型トラックが走行する坂道で苦闘するも、松島基地から飛び立つ爆音に驚きながら仙台から女川まで走破。復興予算で新たな駅舎や商店街が立ち並ぶ女川駅そばのトレーナーハウスの宿泊地に17時過ぎたどり着きました。

22日、阿部美紀子女川町議と出発前にお会いし、原発が動けば毎秒60tの温排水(海水温度より7度高い)が海に流される。住民は反対だと大きな声では言いにくいが誰もが再稼働に対して不安に思っているなどお話しされました。石巻の差止訴訟団の方に案内され、牡鹿半島のアップダウンの険しい道を自転車で原発に向かいました。ゲート前では鹿島建設の作業員や発電所社員らが40名ほど待機し、私たちを待っている状態でした。

来年2月にも再稼働が予定されている2号機の工事が進められている状況を間の当たりにし、予定外でしたが、その場で再稼働工事の具体的問題について説明を聞くことができました。

老朽原発美浜3号機再稼働時に問題になったケーブル火災対策について、女川でも問題になっていて工事が当初の計画通りに進んでいないようです。

 ゲート前を後にした私たちは、急な下り坂での自転車走行をあきらめ、車で移動。鳴り砂で有名な小屋取浜に立ち寄り、対岸の原発の異様な様相と砂浜の美しさのあまりにも違う風景に唖然としながら再び女川駅前に向かいましたが、女川湾の小島にかけられる避難用の橋が作られている現場に遭遇しました。高額な金をかけて避難用の橋を作る。ゼネコンだけが儲かるまさに原発利権の姿が浮き彫りになっています。

 夕方には石巻の皆さんとの交流を深めました。全国の皆様、岸田政権のGX原発推進策を打ち破る闘いは、現地の再稼働を許さない運動を支え、全国運動として「原発いらない、核燃いらない」の声を大きくしていくことです。3.11以降12基の原発が動き出しています。来年2月といわれる女川2号機の再稼働をみんなの力で阻止しましょう。

  





報告者:ピースサイクル事務局 沼倉 潤

2023六ヶ所ピースサイクル 東海村~女川報告

東海村~女川 (8/188/23)報告―1

【東海村行動】818日(金)晴

818()東海駅(常磐線)では松戸から車で向かった東海村行動の参加者が到着する前に、自転車隊がすでに走行の準備を終え、最終点検を行っていた。異常な猛暑の中、いよいよ六ヶ所村をめざす六ヶ所ピースの始まりだ。

 1995年から始まった六ヶ所ピースは、今年で29回を数える。単独で走らなければならない時もあった。でも、「原発いらない!核燃やめよ!」の思いは真夏の暑さや豪雨、坂道の苦難を乗り越え、届け続け、多くのみなさんの声として行動として繋げなければならない運動だった。

ましてや福島原発事故によってばらまかれた放射能が大量に存在している今、国や電力資本、利権勢力が再び原子力()の利用を持ち出した政治の反動化の時代に「核のない世界を築き上げよう!」のメッセージは声高く発信したい、それが今年のピースのみんなの思いとなっている。


東海村に集結した自転車は昨年より増え8台に。東海駅で出発式を行い、自転車隊(橋本、櫻井、竹浪は六ヶ所へ ひろせ、しろたまさんはいわき市、藤本、佐藤、土屋は東海村周辺)は駅を周回した後、力強くペダルを踏みだしました。その後支援者は、阿部功志東海村村会議員から東海村議会の動向や、村が進めている避難計画策定の問題点などの現状報告をお聴きし、日本原電地域共生部の一室で申し入れを行いました。

申し入れ会見での





原電原電担当者の口調はソフトタッチで安全性について説明するも、多額な資金を他社から支援して工事を行っているが、再稼働するのかとの質問には、「再稼働は原電が決めるわけではないので、今は再稼働を目指す工事」など再稼働の責任をはぐらかす詭弁に終始した答弁でした。今回の行動には松戸市や桜市、鎌ケ谷市からの参加も含め、20名の皆さんが東海村行動に参加しました。