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2024ピースサイクル

 

2024年7月28日日曜日

2024沖縄ピースサイクル報告(№1)

終戦79年目の夏に思う

「ひめゆりの塔」は沖縄戦で亡くなったひめゆり学徒のための慰霊碑で本島南部の糸満市にあります。米軍の攻撃により多くの死者が出た伊原第三外科壕のそばに建てられています。今では沖縄戦でのひめゆり学徒隊の体験を伝える「ひめゆり平和祈念資料館」も併設され、平和を考えるランドマークともなっています。傍には、「しらゆり学徒散華の跡」「平和の塔(喜屋武岬)」さらに、戦後野ざらしになっていた遺骨を集め納め建立された「魂魄の塔」などがあり、この地が激戦地であった名残です。このような歴史をよそに今は、本島も含め、南西諸島の基地強化・ミサイル配備を強行し79年前の戦争の悪夢を彷彿とさせてる状況の中で、私たち沖縄ピースサイクルは、623日~26日までの4日間で沖縄ピースサイクルを開催しました。

623日(1日目の行動)国際反戦集会に参加

23日(1日目)慰霊の日の行動は、魂魄の塔で開催された国際反戦集会に、那覇から糸満市にある魂魄の塔まで自転車で走り参加しました。途中、平和の塔(喜屋武岬)や海沿いにあるひめゆり学徒散華の跡などに立ち寄るなどしながらこの集会に参加しました。集会では、浦添勝連分屯地ミサイル配備反対の仲間からのアピール、辺野古基地建設に反対する仲間からの訴え。韓国市民運動家らの発言、パレスチナ人ジェノサイトに反対するスダンディングアクションからのアピールが行われ、集会最後に実行委員から「沖縄県民の心は79年間ずっと土砂降りです。こんな思いを二度としないよう共に頑張りましょう。」とのあいつで集会は終了しました。

 


写真1枚目は沖縄を走るピースサイクル自転車隊
写真2.3枚目は魂魄の塔にて

2024沖縄ピースサイクル報告(№2)

624日(2日目)国道58号線を走り浦添ようどれの見学~勝連地区見学~学習会開催~塩川・あわ埋め立て土砂搬送現場を見学~辺野古埋め立て工事反対闘争に参加

24日(2日目)は、ホテルを8時に出発し、国道58号線を走り浦添ようどれの見学、浦添ようどれは浦添城跡の北側岩壁の中腹にあります。岩壁を掘り削って作られた沖縄を代表する琉球王朝の墓石のひとつです。この一帯は、去る沖縄戦での激戦地で、ようどれも大きな被害をこうむり、戦後墓室の石組みと「ようどれの碑文」は復元されたとのこと、沖縄の歴史に触れることができました。その後、車移動に替えて、浦添市のミサイル配備が予定される勝連地区を見学。金井さんを講師にお願いし現地での学習会を開催しました。その後、塩川・あわ埋め立て土砂搬送阻止の現場を見学、そしてこの日最後に、辺野古埋め立て工事反対闘争に参加。名護教会に宿泊しました。 



写真1枚目は浦添市のミサイル配備が予定される勝連地区
写真2.3枚目は辺野古

2024沖縄ピースサイクル報告(№3)

625日(3日目)伊江島基地を見学~ヌチドゥタカラの家を訪問~読谷村交流会

25日(3日目)は、伊江島へ移動し島内の基地を見学、この伊江島では終戦後農地を強制的に取り上げられ、返還運動を闘った歴史を持ち198412月に開設された「反戦平和資料館 ヌチドゥタカラの家」を訪問阿波根昌鴻さんの遺志を継ぐ謝花さんと交流、マスコミに乗らない事実などその闘いの歴史を学びました。宿泊は例年お世話になっている読谷村にある民宿「ヌーガヤ」に泊まり楽しく交流しました。

 

626日(4日目)チビチリガマ見学~嘉手納基地~那覇空港から帰路へ

 26日(4日目)最後の日は、民宿から自転車で10分の所にあるチビチリガマを知花さんの案内で見学、ガマの入り口に立つ石碑には、犠牲となった83名の方々の氏名が刻まれ知花さんの親類も含まれているとのことでした。約1時間チビチリガマで132名が集団自決した状況を伺い知花さんとは別れ、嘉手納基地見学へ向かった。「チビチリ」とは「尻切れ」という意味でガマに流れ込む小川がどこに流れていくか分からないことから呼ばれたということでした。

嘉手納基地に到着。基地では、タッチ&ゴーの訓練が行われ戦闘機の轟音が響き渡っていました。しばし訓練と併設されている資料館を見学し午後からは那覇空港に向けて走り、17時ころ那覇空港に到着。その日のうちに帰宅しました。

 

194592日に東京湾上の米戦艦ミズーリ号の甲板で日本政府による降伏文書への調印が行われ第二次世界大戦が終結したとされています。終結からもうすぐ79回目の敗戦記念日を迎えます。この事実を体験した世代はすでに国民の14%を切っており、悲惨な戦争の継承は難しくなってきているといわれています。体験者は、当時の被爆や空襲、兵士との逃走などの被害体験や、中国、南西アジアでの加害体験を、語り部やデジタル映像にかえて「再び戦火を交えてはいけない」とその思いの継承に努めています。本当にありがたい。

623日を慰霊の日とし県内各所で戦火の犠牲になった方々を慰霊する沖縄。そして国は815日を記念日とし反戦平和への思いを新たに誓います。

平和とは、安心して生活できること。 平和とは、一人一人が輝いていること、 平和とは、みんなが幸せを感じること。 そして平和は、わたしたち自らがつくりだすものです。 そのために、私たち一人一人の行動が大事なのです。平和という大切なバトンをつなぐために。 

          




報告 ピースサイクル神奈川 佐藤修作

写真1.2枚目は伊江島にて

写真3枚目はチビチリガマにて