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2024ピースサイクル

 

2024年8月12日月曜日

ピースサイクル2024愛知の取り組みの報告(№1)

気候変動・地球温暖化が影響!

猛暑下の実走の危険を回避、新たな取り組みとして  「自治体平和の取り組み通信簿」を実施

 【726() 陸自豊川駐屯地に申し入れ

 39年目のピースサイクル2024愛知の取り組みは726日、岡崎実行委員会の担当で、豊橋で浜松の仲間と合流し、陸自豊川駐屯地での申し入れを行った。今年は岡崎チームが実走を取りやめたので、岡崎・浜松合同での基地への申し入れだけとなった。

 その一方で岡崎実行委員会は、実走は取りやめたが、新たな取り組みとして「自治体平和の取り組み通信簿」というのを発案、実施した。具体的には各自治体が行っている平和に関するさまざまな取り組みを項目ごとに点数化し、最終的には一覧表にして公表するもので、とりあえず三河の「18市町村」に対して訪問また郵送で、8月末を締め切りとし、現在集約中。

 また岡崎担当の、当初27日に計画されていた安城市から豊田市までの新たな実走コースも中止となったが、安城市からは石川市議が日進の交流会に初めて参加した。

 

727日 日進市で、ピースサイクル愛知の交流会

27日も猛烈な暑さ。午前、午後とも実走取りやめの最終決定は前日のことだった。そこで地元の日進と岡崎、安城、豊田、名古屋からはそれぞれ車で総勢23人が参加、賑やかな交流会だけとなった。

しかしこの炎天下を24歳の若者が半田から、48歳の中年男性が、名古屋の千種区から自転車でやってきた。(当然帰宅も自転車)

 用意された昼食をとってから、日進市民の会丹羽代表から"歓迎します"と平和運動、ピースサイクルの意義などのあいさつを受け、各地区からの活動報告、参加者の自己紹介があって、それぞれ平和の想い、原発問題などについて、そして議員からは自治体の状況などが話された。話の一部を紹介すると、

・岡崎市からの参加者からは、浜松と合同で豊川の自衛隊への申し入れ行動と、「自治体平和の取り組み通信簿」の取り組みが報告されました。

・豊田市からの参加者からは、「PC六ケ所行動」について、ここ数年、青森・六ケ所行動での青森県、六ケ所村、日本原燃への要請書の作成を担当しているが、やはり現場を見ておく必要があるとして現地を訪ねたことの報告がありました。そして、青森県も六ケ所村も、日本原燃に経済的に依存すること大で、それは愛知におけるトヨタ自動車との相互関係と同じであり、危険な存在ではあるとしても、日本原燃に「出て行け!」とはとても言えない、という雰囲気を感じたということが話されました。

・名古屋市からの参加者からは、イスラエルのガザ攻撃に抗議する行動に多くの若者が参加している。その若者にとって気候変動・地球温暖化の影響を受ける世代として関心も高く、多くの若者が参加しているという名古屋の状況が報告されました。

・また昨年の11月に開催されたピースサイクル全国会議についても報告され、11月の全国会議で「全国ネット」の解消を提案するが各地区はそのまま平和運動として続ければいい、ということも話題になっていました。

・日進市からの参加者からは、日進市における「道の駅」に関する住民投票を求める署名活動に参加した議員に対して、議会与党(自公)の側から、「政治倫理審査会」にかけよとの請求が出された。活動は憲法が保障する言論・表現の自由に基づくものであり、「違反」を問われる筋合いのものではないと反論、その経過報告がなされました。

・日進市の市議会議員の方からは、女性議員を増やす努力している。日進市の女性議員比率50%は全国3位。また長久手市長に県下初の女性首長佐藤友美氏が誕生し、続いて碧南市でも女性首長小池友妃子氏が誕生した。全国的に見れば愛知の状況はまだまだだが、今回831日に全国フェミニスト議員連盟のサマーセミナー2024「ジェンダー平等社会は私たちが創る!」を愛知で開催するとの紹介、案内がなされました。

・会計報告がなされ拍手で承認されましたが、中日新聞・日進通信部の記者が取材に来ていました。

初めて参加という人もいたので、この運動は、1986年に大阪の仲間が始めたこと、愛知は1989年から参加したことを簡単に紹介。そして全国の運動の一部として取り組まれた623日の「沖縄慰霊の日」からスタートした「沖縄ピースサイクル」、さらに例年5月の取り組みが10月に変更された「国会ピースサイクル」、8月から9月の取り組みに変更となった「青森・六ケ所行動」を紹介するとともに、東海のエリアである浜岡原発への申し入れ行動は、神奈川の仲間と浜松の仲間で行われたことなどが報告されました。

  そしてこの運動は「反戦・反核・平和・人権」が基本テーマであるが、昨今の猛暑という気候変動・地球温暖化、それは自然災害だけでなく、世界的な食糧問題、水問題として現出、それがまた紛争の原因になる、核兵器の廃絶と共に、地球の環境問題は、平和運動の重要なテーマではないかと指摘。

また、自転車リレーがなくても平和運動はエンドレス。「ピースサイクル」の「サイクル」は自転車で、という意味であるが「永続的な平和のサイクル」という意味でもある。取り組みの形は変わっても、継続していくことが大切だ。

なお日進市立図書館では、「にっしん平和のつどい2024」が723日から

84日まで開催されている。


 


ピースサイクル2024愛知の取り組みの報告(№)

728日炎天下、名古屋市役所から小牧基地まで実走!

28日 ピースサイクル2024愛知の最終日は、愛知県と名古屋市、小牧基地への申し入れとなっているが、県庁、市役所とも閉庁日なので、事前に申し入れ書は郵送済みであったが面会はできなかった。

そこで市役所前で参加者の写真を撮った後、隊列を編成し、「無理しない、安全第一」を確認して午前10時、自転車隊5人、街宣車に3人で出発、既に気温は35度には達していたと思われる。街宣車でマイクを持っての宣伝(ウグイス)は、緑の党東海の尾形代表。

まず国道41号に出て北上、黒川で右折し県道102号を東進、20分後に第1回の休憩、水分補給。矢田川、庄内川を渡って15分後くらいに2回目の休憩をとった。

この先に休憩がとれるコンビニ、木陰のある公園らしきものはない。しかもこの県道は交通量が多い割には、片側一車線で、歩道も整備されていないので、距離は短い(10㎞余)が要注意のコース。

街宣車の運転手さんは、後続の一般車に車線を開けるための場所探しに気を遣っていた。

一行は名古屋市から春日井市に入り、1115分頃小牧基地ゲート横に到着。すでに岐阜の仲間8人が待機していた。空自小牧基地司令への申し入れに先立ち全員で写真を撮ったが、やはり高齢化は否めない。それでもこうして猛暑の中で参加することができているそれ自体は"元気の証"でもある。

1130分過ぎ、基地のゲート前で申し入れ文書を松井名古屋代表が読み上げて手交したが、炎天下での対応ではなく、せめて面会室での対応はできないものか、といつも感じるのであるが。

 今年は、小牧から岐阜への実走が中止となった。このあと岐阜のメンバーと街宣車は、空自岐阜基地(各務原市)と、翌29日に滋賀県までの岐阜県の自治体への申し入れに車で向かう。愛知から岐阜へのリレーはここで終えて、愛知は解散となった。自転車で参加した一部は、そのまま自転車で帰路に就くが、それ自体が心配の種である。

 来年以降の課題を残しつつ、今年も反戦・反核・平和の旗のもと「やれることはやって」事故もなく無事にピースサイクル2024・愛知を終えた。

                          〈阪野智夫記〉




 

 

2024年8月2日金曜日

7月26日、陸自豊川駐屯地への申し入れ行動

7月26日、ピースサイクル愛知とピースサイクル浜松は、

陸自豊川駐屯地へ申し入れ行動を行いました。

               申し入れ書

陸上自衛隊豊川駐屯地指令様


 私たちは、ヒロシマ・ナガサキの被爆体験を歴史的教訓とし、戦争と核のない世界を願って、全国各地から平和を訴え、その願いを自転車で伝える手作りの市民運動ピースサイクルです。

 1986年夏、大阪の郵便局に働く8人の青年が、反核・平和を訴え自転車で広島まで走りました。それに共感して運動はまたたくまに全国に広がり、この愛知でも有志が集まりネットワークができました。以来運動は続き、昨年まで全国を結び自転車で走り続けてきました。

 しかし、年々この時期の暑さは厳しさを増し、異常な猛暑が続くようになりました。これまで水分補給や体調維持に気を配りながら運動を続けてきましたが、これ以上続けることは危険と判断し、この時期の自転車での走行は止めることにしました。

 ロシアがウクライナに侵攻して2年以上が経ち泥沼の様相を見せています。そして、昨年10月からは、パレスチナガザ地区で、イスラエルの徹底した弾圧と虐殺が続いています。いっぽうアジアでは、北朝鮮がミサイル技術を高め、中国は海洋支配を強化しています。

 世界中で軍事的緊張が高まる中、日本では自衛隊予算を大幅に増額し、これまでの専守防衛から敵基地攻撃能力の獲得へ踏み出しています。軍事国家と軍拡競争をしても勝ち目はありません。逆に日本が築いてきた平和国家としての国際的信頼が失われるリスクのほうがはるかに大きいです。

 国内に目を向けると、今年の元旦に能登で大きな地震がありました。自衛隊の皆さんがすぐさま現地入りし救援活動を続けられていることに心から敬意を表します。気候変動により、集中豪雨の危険性も高まるばかりです。組織力と機動力を持った自衛隊は、災害時において非常にありがたい存在です。

 憲法9条のもと、貴職が専守防衛に徹するとともに、災害時に必要となる装備を充実させ、災害救助活動に力を入れるよう申し入れます。

                   2024年7月26日

                   ピースサイクル愛知ネットワーク