【報告】9月9日に開催した、静岡県原子力安全対策課との意見交換会の報告です
浜岡原発を考える静岡ネットワークの仲間がフェイスブックに載せてくれました。私も参加しましたが、中部電力が静岡県に丸投げしている避難計画は酷いものです。 〈ピースサイクル静岡 森下〉
年に1、2度行われる浜ネットの県原子力安全対策課への要請・意見交換は5、6月に行われるはずが、今年は川勝知事の突然の辞任で、5月次期鈴木康友新知事就任、6月県議会を挟み、8月居座り台風10号の迷走もからみ、この日に行われた。
県庁別館5階危機管理センターで神村課長以下3人と鈴木卓馬代表以下13人とで午後2時間弱会見。
冒頭、先の南海トラフの臨時情報・巨大地震注意について、原発稼働停止はどういう時出されるのか様々なケースを問いかけたが、何の情報もなく、国に問い合わせる気概も無いことがわかりガックリ。
さしたる予知の科学的根拠もなく不安を煽るのは体制側に利点がありそうもない。あるとすれば改憲の緊急事態条項の予行演習ではないかの声があるが、その辺か。
この日の、耳目を集めたのは、5月の浜松ピースサイクルが慣例の現地浜岡原発事務所で要請行動中、広域避難計画の質問に及んだ時、「それは我々がやることではない。県がやることだ」とにべもなかった。神村課長「そういう言い方は心外だ!」とムクレタ。
だが原発推進の立場に立つIAEAですら5層の深層防禦で、最後の安全策は住民を安全に広域避難が出来るようにすることを電力会社に義務付けている。日本の新規制基準は電力会社の責任を問わず広域避難を自治体に丸投げした。「広域避難が無理」を理由に運転差し止めた東海第二の水戸地裁判決ではないが、原発立地自治体で電力会社に広域避難が可能なのか問う声が強まっている。浜岡原発を抱えるUPZ圏11市町でもそういう声が挙がっている。
最後に、浜ネット要請に何度もオブザーバー参加している「ふじのくに県議団」の小長井県議と杉山県議から意見表明があった。小長井県議「川勝知事には、使用済み核燃料がプール満杯になり入りきらんを理由に頑として再稼働に応じない信念がうかがわれ安心感があった。今度の鈴木知事はどうか、心配である」、杉山県議「想定外をなくそうが共通認識。宮崎に半導体外資が入ってきたとき、避けるべきリスクに50マイル内に原発がないことというのがあるらしい。これで行くと、浜岡再稼働させれば真面な企業は来ないということになる」と。34度残暑の中、解散した。
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