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2022年8月12日金曜日

8月11日、四国電力伊方原子力発電所ゲート前にて申し入れをしました。

 



四国電力株式会社 取締役社長/社長執行役員

長井 啓介 殿

 

四国電力株式会社の企業理念に関して申し入れます

 

「変化を恐れず、多様な意見に耳を傾け、素早く決断すること」をご本人の信条とし、四国電力株式会社の「目指すべき企業像」の実現に向け、日々ご尽力なされていること、特に、貴社が「快適・安全・安心な暮らしと地域の発展に貢献」をvision‐経営理念とする、その崇高さに敬服するものであります。気候や文化、自然環境を共有する瀬戸内海を望み、周防灘を隔てた隣県である大分県に住む者たちはその信条や理念が正しく実行に移されているかどうかを注視しております。

20113月、東京電力福島第一原子力発電所事故が起きました。津波の危険性を予見していたにもかかわらず防災上の対策を怠っていたことも、数ある原因の一つだったことが明らかになりました。その結果、命や健康や住む場所やそれまでにあった風景はことごとく奪われてしまいました。

貴社は、『地域と共に生き、温もりと安らぎのある快適なくらしを、地域と共に歩み、技術と情報がひらく新たな価値を、地域と共に栄え、夢と活力のあふれる四国の未来を、求めつづける人間尊重企業』を「目指すべき企業像」として掲げています。しかし、原子力発電事業は、この崇高な企業像を貶めるものです。

原子力発電事業を続け、事故が起きた時には「想定外」を言い訳にして、その責任を逃れようとする企業と、どうして共に生きることなどできるでしょう。原発は安全であるとの誤った情報をふりまき住民をだまして原発建設を行い、稼働を続けようとする企業と、どうして共に歩むことなどできるでしょう。多額の補償金をチラつかせ、原発建設の賛否によって住民を分断した企業と、どうして共に栄えることなどできるでしょう。ひとたび事故が起きた時、真っ先に被害を受ける私たち、瀬戸内海を囲む中国・九州・四国の住民の訴えに真摯に向き合うことをせず、伊方原発のゲート前で、半ば門前払いのような対応をする貴社の社員のどこに人間尊重の態度があるというのでしょうか。

 

私たちは以下のことを貴殿に申し入れます。

 

1、原子力発電施設は、ひとたび事故が起きた時、それまでの命、健康、暮らし、自然、文化をことごとく奪う。ゆえに、原子力発電による電気エネルギーは決して「最良」ではない。原子力発電以外による電気エネルギーの提供をすること。

2、現存の原子力発電施設の廃炉事業を他の電力会社に先駆けて行うことは、「未来への飛躍」そのものである。現在稼働中の3号機を停止し、1・2号機とともに廃炉作業を始めること。

3、原子力発電に依存する会社経営をこそ変革すべきである。独立した企業の自律性を発揮し、創造的な発想で原子力発電事業から撤退すること。

4、親しまれ、愛される地域の一員となるべく、原子力発電に対する不安や異議について真摯に受けとめていくこと。

以上。

 

2022811

ピースサイクル全国ネットワーク

ピースサイクルおおいた 代表


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