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2024ピースサイクル

 

2024年5月24日金曜日

【報告2】2024六ヶ所ピースサイクル(前期 東海村~仙台)

2日目】511()

〈いわき〜原ノ町17時着走行距離82km

朝ホテルに郵政シルバーのKさんが差し入れのドリンクとカンパを持って見送りに来てくれました。去年までは、いわきから長山峠を越えて郡山、福島へと抜けたコースでしたので、Kさんは峠まで車で荷物を運ぶサポート役をかって出てくれていました。

今年もにこやかな笑顔をお互いに見せて元気をもらい、福島原発事故を起こした4基の原発がある浜通りを原ノ町をめざして8時に出発し、今回の最重点地域となる冨岡町、双葉町、そして福島第一発電所の大熊町、浪江町と被曝地帯を走り、原ノ町で宿を取りました。

当然。放射線量が気になりましたが、線量計は持たずとも事後に原子力規制庁がネットで公開している「モニタリング情報共有・公開システム」で国道6号沿いの放射線量をプロットできるので確認しました。

前日の走行では放射線量は0.030.04μ㏜/hに対して、この日では富岡で0.108、大熊町で1.943、請戸で0.086、やはり福島第一原子力発電所のある大熊町が突出している。国道6号から奥行ったところでは3.436とか2.658といった数値が大熊町や双葉町でプロットで確認できました。

これは走行した実感でも大熊町の前後区間では脇道に入ろうとしても立ち入り禁止・モニター監視中の看板が立っていて入れないことと重なっています。ちなみに毎0.23μ㏜/h以上が汚染重点地域の指定になるとされている。計算の根拠は追加被曝線量が年間1ミリシーベルト(=1000マイクロシーベルト)が限度だという。このことからわれわれが受けた被曝量も気に病むことでもなさそうである。

ただ、大熊町界隈が丁度昼時で牛丼のすき家を見つけたにもかかわらず営業しておらず、車の往来はあるもののゴースト地域だと実感しました。結局昼食にありつけたのは請戸の伝承館まで走らなければならなかったのですが、それでも走っている時は、平穏な景色ののどかさに線量のことなど忘れてしまっていましたが、13年前に襲った津波と原発の過酷事故を思い起こすと切ない反面、多くの命と生活を台無しにして、今なお多くの人が救済を受けられず、切り捨てられている現実は、原発事故が人災であることを強く意識せざるを得ませんでした。放射能汚染地帯に来て、この目で、そして数値で確認できたことは今後の活動に大いに資すると思う。

請戸では、現代的な伝承館で昼食と見学し。震災遺構の請戸小学校を訪れる。強い南風は北上する私たちを大いに助けてくれたのですが、請戸小学校に行くために海岸に向かった途端、強烈な横風に変わり、コンドラを何度も倒され。行く手を阻まれたのには参った。竹浪さん、橋本さんは、やむなく道端にコンドラを置いて、請戸小学校まで走りましたが、請戸小学校は、教師の的確な判断で近くの平山に避難して全員助かったという遺構でそのリアルさは、技術と資金を投入した伝承館よりもインパクトがありました。

また、請戸小学校の駐車場では、イスラエルから日本に来ているダニー・ネフセティさん「秩父原発に反対する会」の皆さんと遭遇して、束の間の交歓会となった。

 

請戸小学校を出て、一路原ノ町まで走り、国道6号沿いのビジネホテルにチェックイン。このホテルは竹浪さんがよく観察されてFBに投稿しています。作業員が多く宿泊しているようで、早朝に迎えのバスが来て、夕方に帰って来るようだ。123300円で食事も十分足りて不満はない。国道向かいのコンビニでアルコールを買えば、持ち込みも可能だが、広間で飲む人は見受けられず、黙々と食事をしていました。早朝から仕事に行く人のためのホテルだと理解して、夜は静かにという注意書きを尊重して、私たちも飲まず、最終日の走行に備えました。

 



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